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歯の豆知識Tooth Trivia

2023.06.10

高齢者の歯科治療について

高齢者の歯科治療について

高齢者 噛む

森川歯科クリニックは、「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」です。
これは、厚生労働省より認定された歯科診療所で医科と連携する総合歯科クリニックです。

参考:かかりつけ歯科医の機能評価

お口のトラブルを見て見ぬふりをしていませんか?年齢だからと口臭や歯の健康を諦めてしまい歯を失っていませんか?
歯を失ってしまうことは、食事や会話など日常生活でも不便さを感じてしまいますし、噛めないことが全身へ影響を与えてしまうことがあります。
お口のトラブルを改善することで上記のような不便さを解消し気持ちも若くなるきっかけになります。

高齢者の歯科治療について

なぜ、高齢者には歯がないのか?

高齢者のなかには歯が寿命を迎えてしまい抜け落ちてしまう方もいらっしゃいます。
しかし、歯が抜けてしまった後に放置してしてしまう人も多いということに注意しなければなりません。
歯のトラブルは虫歯のように痛みで知らせてくれる場合と痛みを感じたときにはもう手遅れになってしまっている場合とあります。
歯が1本抜け落ちてしまったが痛みもないしまだ食事もできるからと自己判断してしまうことは危険です。
目に見えないところで歯の病気が進行してしまう状況をつくっているかもしれないからです。
また、これまで歯磨きの正しい方法が分からなく自己流で歯磨きをしていたりよい歯医者に巡り会えず歯医者から足が遠のいてしまい歯がどんどん悪くなっている方は注意が必要です。

高齢者の歯のトラブルや病気には、様々な種類のものがあります。どのようなものがあるのか一緒に確認していきましょう。

むし歯や歯周病だけではなく…
歯がズキズキと痛むようになる「むし歯」や、歯が動く、ぐらぐらしてしまう「歯周病」は一般的にもよく知られている代表的な病気です。
しかし、そのほかにも、歯がしみて痛くなる知覚過敏、血や膿(うみ)が出る歯槽膿漏(しそうのうろう)、噛むと痛いときは歯根膜腔(しこんまくくう)、ストレスや血行不良になると歯が浮いた感じが出てきたりします。

また、転んだ際や硬いものを噛んだとき、歯ぎしりなど歯に強い力がかかることで歯が欠ける、歯が折れる、歯が抜ける、つめ物・かぶせ物が取れるなどあります。
そしてそれらを飲み込んでしまったなど、病気だけでなく外的な要因によって起きるトラブルがあります。高齢者であれば、入れ歯(義歯)をされている方も多いと思いますが、入れ歯がこわれたり、口内で歯茎や粘膜に当たって傷ができて痛みを感じたりすることもあります。

歯の直接的なトラブルではありませんが、口の開け閉めてあごを動かすと音がする顎関節症(がくかんせつしょう)、唇の裏や粘膜にできる口内炎、だ液の量が減り口の中が乾燥することで起こるドライマウス、舌痛症(ぜっつうしょう)、水や食べ物が飲み込みにくくなる嚥下障害(えんげしょうがい)などは日常生活の中で痛みや不快感を伴うため、生活の質(QOL)を低下させます。

最悪のケースとしては、歯肉(しにく)がん、舌(ぜつ)がんといった口腔がん(悪性腫瘍)など口の中はガンができる場所であることも忘れてはいけません。

歯がないと損をすることが多い

歯がないもいうことでストレスや不安が出てきたりと日常生活で損してしまうことも出てきます。高齢者は同年代の方との交流や食事、旅行が楽しみや生きがいであるということが意識調査で上位にあります。

見た目

歯がないことで見た目に影響がでてきます。
前歯が欠けていたり、なかったりする会話している時など目に見えるところですのでであまりいい印象を持たれません。
では、奥歯なら見えないからいいのかというとそうではありません。奥歯がないことで口の周りの筋肉が衰えてきて口元や頬が下がってしまい老けて見られてしまうことがあります。
また、人は力を入れるときに無意識に歯を食いしばり力を入れたりバランスをとったりしています。歯が無いと力が入りづらかったりバランスがとりにくく転倒しやすくなったという方もいます。

会話

歯がなくなることで話すときに空気が漏れてしまいどうしても発音が不明瞭になり滑舌(かつぜつ)がわるくなります。
聞いている相手も聞き取りづらく何回も聞き返してしまい、話している方も聞いている方も負担になりストレスをお互いに感じてしまいます。

食事

家族や友人と食事をする際に気を付けていても歯がないことで食べこぼしが多くなってしまいます。家族は状況が分かっているので寛容だとしてもだとしても友人や飲食店のほかのお客さんからの目が気になってしまい食事が楽しめないと感じる方もいらっしゃいます。

お孫さんから嫌われるきつい口臭

きつい口臭も「損」なこととしてあげられます。
お孫さんに「お口臭い」といわれてショックを受けたので歯科を受診しに来たという高齢者の方は少なくありません。
相手を不快にさせてしまうと指摘すれば自分がトラウマになり、指摘されなくても相手から避けられてしまうことだってあります。
口臭は自分ではなかなか気がつきにくいので定期的な歯科の受診で予防していくことをオススメします。
以上、歯のトラブルや病気についてご案内してきましたが、歯も身体の一部です。
歯のトラブルや病気が口の中だけでなく体全体に悪影響を与えることもあります。

春日井市にある森川歯科クリニックではお口の悩みや相談を受けております。

ご不明なことがあればお気軽にご相談くださいね。

歯科医師 院長 森川真作

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