診療のご案内

高齢者歯科

森川歯科クリニックのプロケア(予防)としっかりとした治療で、
シニアライフをより生き生きと過ごせるようにサポートいたします。

高齢者治療のプロフェッショナルである歯科医師から見ても高齢者の口腔ケアは特別です。

それは何故なのでしょうか。
高齢者の生活の質を上げるために口腔内の健康はとても重要なものになります。
しかし年齢が高くなればなる程口腔内の問題は簡単には解決できない難しいものになります。

理由は、以下のような変化が起きるからです。

年齢を重ねると唾液の量が減ってしまいます。

唾液は口腔内の細菌を流してくれる効果があるため唾液量が現象してしまうと口腔内の細菌が繁殖しやすくなります。また、歯周病などにより歯茎が下がってしまうと歯の根が見えてしまいます。歯の根は構造上少し柔らかい質となっているので虫歯になりやすいです。
更に身体的に手の細かい動きも衰えてきてしまい歯ブラシが上手く出来なくなってしまうと細菌の除去も難しく虫歯のリスクがどんどん高くなってしまいます。

虫歯になり、抜歯になってしまうと結果的に義歯を装着する事になりますがその際も義歯と自分の歯の間に食べかすが残りやすくなり、むし歯になりやすくなってしまいます。

高齢者歯科はこれらのトラブルを予防・解消していかなければなりません。
そして、重要なのは、高齢者歯科の技術も経験を積んだものでなくてはなりません。

小児歯科や矯正歯科とは違って高齢者歯科医療については、専門のクリニックのイメージは少なく技術的にも強い必要性を感じられないかもしれません。
口腔内の健康は年齢問わず全身の健康に繋がっており、特に高齢者歯科においてはしっかりとした専門の知識や技術は必要だといえます。
高齢者の口腔ケアが不十分なことで起こる可能性の高いトラブルがあります。

老人性肺炎の危険

「誤嚥性肺炎」一般的には「老人性肺炎」とも言います。
これは食事の際、食べ物が食道ではなく気管に入ってしまうことで引き起こされる肺炎です。日本人の死亡原因の第3位は肺炎ですが肺炎で亡くなる94%は75歳以上であることからであることから肺炎の多くはこの誤嚥性肺炎であり、高齢者に起こりやすいことが知られています。

高齢者の誤嚥のリスクが高い理由はなんでしょうか。

食事などで何かを飲み込む際に気管に入ってしまうと異物が入ってきたと認識され咳をする事で外に吐き出そうとする「反射(咳反射や嚥下反射)」が起こります。
しかし、老化現象としてこの機能が低下してしまい咳き込まずそのまま唾液や細菌が肺に流れ込み、肺のなかで細菌が増殖してしまい肺炎を引き起こしてしまうのが理由の1つとされています。

嚥下機能の改善や口腔内の細菌増殖を防ぐこととして虫歯や歯周病の治療は大切なのです。

脳の活動が低下

神奈川歯科大学の研究で歯を失うことで認知症のリスクが1.9倍になること、更にかかりつけ歯科医院のある人とない人では認知症のリスクが1.4倍であるとこが発表されています。

これは、歯周病が脳にまで影響を与え、歯周病などで歯を失うことで咀嚼機能が低下する事で認知機能も低下してしまう可能性があることと、かかりつけ歯科医院があることで虫歯や歯周病の予防、早期発見・治療が歯を失うリスクを減らし結果的に認知症の予防にもなっていることを示しています。

では、すでに歯を失ってしまった人はもう手遅れなのでしょうか

歯がなくても口腔内を清潔に保つことで細菌の増殖は予防できます。
また、咀嚼機能に関していうと、歯を失った箇所を補うために義歯を装着したりインプラント治療を行うことで機能を回復することができます。

食事の楽しみが減る

口は消化器官の1つです。

口腔内のトラブルや歯を失った状態で食事をしてしまうことで噛んだり飲み込んだりすることが上手くできなくなります。また、噛みやすいように小さく刻んだり柔らかくしたりしても以前のような食事ではないことで食事を「楽しい」「美味しい」と感じられなくなりストレスを感じてしまう可能性が高いです。

食事をする事で「美味しい」「楽しい」と感じることは「生活の質」を高めていくことにつながります。

きちんと自分の歯で噛んで食事が出きる幸せを感じる為にも口腔ケアはとても大切になってきます。

森川歯科クリニックのプロフェッショナルケア

森川歯科クリニックは、各施設等でご高齢の患者様が実際に持つ悩みを実感、経験してきた技術のある院長が治療対応させていただいております。

一般的な歯科治療はもちろん高齢者に特化した経験と技術を活かして患者様の生活リズムや考え方に寄り添いながらお困りのことや治療を一緒に進めていきたいと思っております。

歯科医師 院長 森川真作